読書日記32009年06月12日

5/28 
 映画化された作品。 先に映画を見ていたので、キャラが役者のイメージに重なる。それはそれで、映画化作品の楽しみ方のひとつであろう。
 映画の方で気になっていた部分が、原作ではきちんと処理されているどころか、裏テーマのひとつとなっており、これからの作家へのアドバイスにもなっているというサービスっぷりに驚く。一般ウケを狙った映画的にはカットしても、なんら問題ないが、そのあたりに親しんでいる読者には重要な部分。とても勉強になった。
 
5/29
 十数年前の文庫。作者のデビュー作に近い作品。
 読みやすくテンポも良い。むしろ軽すぎな感じ。この手の作品は「ああ、そうだったのか!」と最後に読者がびっくりしてくれないと、おもしろさが半減する。その予測が出来てしまった読者は、お化け屋敷の怖がらない客のような物で厄介だ。今だとアイデアの他に「プラス何か」がないと苦しい。

6/7
 薄めの文庫三冊。これって映画化もされている連続テレビドラマの元ネタ? と思ったのはⅠだけで、Ⅱからスケールアップしてゆく。Ⅲはもはや、アクションファンタジー。久しぶりにすごくおもしろい小説を読んだ気がする。
 Ⅲを「荒唐無稽」「ドタバタ」と評する読者も少なくないが、個人的には好み。
 暇になったら、他の作品も読んでみたい。

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