画家とギムレット2009年02月02日

 横浜外人墓地付近の洋館で開催されている日本画の展示を見に行く。
 小さい物で数十万、大きい物で数百万の絵をかく知人の先生で、だいぶ歳が離れているが、呑むと話が合って楽しい。
 先日、数百万の絵が売れたということで、この日は馬刺しをご馳走になった。
 おもしろいのはこの先生、若い頃は油絵だったのが、墨へ移行し、さらに細かい濃淡を出すため、最近はボールペンになっているところ。
 二件めの店に女性のバーテンダーがおり、競技用のシェイカー(5人前)の話を聞く。一杯分は簡単でも、五杯分はむずかしく単純に五倍ではないそうな。数滴の果実、シェイカーの振り数によって味が変わるという。
「一番むずかしいカクテルは?」という質問をしたら「ギムレット」という返答。単純で基本に近いほど難しいのだと言う。画家の先生と共に確かにそのとおりだ、と感銘を受けながら、「じゃあ、ギムレットください」と注文したら「ふひゃーあ」という変な音が口から出た。冬場は果実が良くなく特にギムレットは難しいそうな。
 出されたギムレットは、今まで呑んだことがないくらい、最高にうまかった。(ロケ地、町田)