映画の日2009年02月01日

 映画の日
「誰も守ってくれない」
 とてもおもしろかった。お勧め。
 脚本をもうひとり加えるあたり、監督としてのセンスを感じた。今後もどんどん撮っていただきたい。
「007 慰めの報酬」
 もはや007と名乗らなくてもいいような感じ。007という映画の魅力はボンドが絶体絶命の状況で、機転をきかせてスマートに切り抜けるところにあるだろうに。もともと歴代の007もそんなにおもしろいとは思っていなかったけど。
 007のパチモン、サイレンサーシリーズの第一作が好きです。
「ワールド・オブ・ライズ」
 なんか、いまひとつ。主人公が活躍しきれてない気がする。
「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」
 パンズラビリンスのギレルモ監督作品なので、新宿オスカーで見る。
 前々からわかっていたことだが、新宿オスカーは最低最悪の映画館であると声を大にして言いたい。座席に傾斜がなく、人の頭に邪魔されてスクリーンがよく見えないのだ。一番前か一番後ろ、もしくはギリギリで真ん中通路前の席以外、まともに見られないことを覚悟しなくてはならない。場合によっては、家でDVDを見た方がいいくらいの状況になる人も少なくない。同じように傾斜のない映画館がもうひとつ新宿にあるが、こちらはスクリーンの位置を上にあげるという方法で改善されている。少しは見習っていただきたい。できるなら改装してください。
 事前にオスカーだとわかっていたなら、新宿を避けていただろう。いまいましいことに、新宿はオスカーでしかやってなかったので、よい席に座れることを祈りながら見る。客がそれほど多くなかったので良い席に座れた。多少、字幕が切れたけど。
 ヘルボーイはモンスターの造形が秀逸で見る価値はあったが、内容はそれなり。

映画の日2008年12月01日

崖の上のポニョ
 当然のごとく、おもしろかった。
 それはさておき、所ジョージはもっと演技がうまい人だと思っていたのに。

桜の園
 舞台が題材だから大人の演技がやや舞台調なのは、わざとですか?
 にしても、原作が少女漫画なのに、見ているのが男ばかりだったのは「クローズ」の逆パターンってことですね。
 おもしろかったですけど。

ブラインドネス
 なんか、いやーな映画、おもしろかったけど。本当にこんな状況になっても、ここまで酷くはならない。人間はもう少し、頭のよい生き物です。本性はこんなもんかもしれませんけど。
 作者の方向性がモロに出る題材だと思う。ジョンウーのブライドネスとか、タルコフスキーのブランドネスとか、見てみたいものです。
 
レッドクリフ Part I
 トニーレオンが演じる周瑜がわりと主人公の映画。
 所詮はジョンウー、腐ってもジョンウー。期待をうらぎりません。
 PartⅡがたのしみです。

映画の日2008年11月01日

 原稿の進みは好調だけど締め切りがタイトなので、3時まで原稿を書いて映画を三本だけ見る。締め切りまであと20日。
 

イーグルアイ
 つまりヒッチコックの「北北西に進路を取れ」と「知りすぎだ男」をやりたかったというわけですよね? それなりに面白かった。
 
容疑者Xの献身
 トリックが途中でわかったけど、簡略化された映画だからだと思う。途中で人物がひとり消えてる意味深なカットとかもあったし。
 とにかくストーリーが秀逸である。本格推理でありながら、犯人の内面を深く描くこの手法は大変勉強になる。原作でどんなふうにミスリードしているのか、確認しなくてはならん。って言うか読んでなかったのかよ俺。
 映画の方は、犯人側のふたりの演技がとてもよかった。
 万人にお勧めします。

ウォンテッド
 アクション映画なのに、映像表現がポップ。ただ、ストーリーがスカットさわやかではないので、サムライミの「ダークマン」とか好きな人は見るべし。この監督の次回作に期待。

10月1日映画の日2008年10月01日

 今回は時間割がうまく行ったので五本。

「アイアンマン」
 今までのヒーローとちがうところ。変身シーンがちょっと新しい。海外の紛争に介入したり、スーツの動力源がちゃんと存在し重要なアイテムになっているところが、現代的。 基本的には、バットマンだけれど、キャラが明るい。おもしろかった。

「おくりびと」
 良い話なので、大人にお奨めします。
 広末涼子がそこはかとエロい。本木の手さばきがすばらしく、大変不謹慎ではあるが、身内で不幸があったら自分で納棺をやりそうな気がする。無言の演技が光る石のくだりが秀逸。
 
「おろち」
 場末で歌うシーンがものすごく楳図的に思えた。
 映像化された楳図作品の中では一番よくできていたと思う。
 でもさー。という感じ。
 楳図先生、家の裁判、がんばってください。応援してます。
 
「パコと魔法の絵本」
 日本映画で初めて、アニメ以外で成功したファンタジー(童話的な)映画ではないかと思う。万人にお奨め。
 
「百万円と苦虫女」
 パリテキサスとかリアリズムの宿とか、みょうに好きなのは、ロードムービーだったからであることを、この映画を見て気づく。
 セセコマシイ生活で、転々とするのが、なんか好き。
 人生そのものを、そんなふうに考えているからかもしれない。

映画の日2008年09月01日

 二日酔い。5パイントでやめとくべきだった。ワインや日本酒の二日酔いに比べるとまだ楽。這い進むようにして映画館に。

デトロイト・メタル・シティ
まったく正反対の曲が同席している映画。松山ケンイチのキレた演技を堪能。脚本もよいでき。それなりにおもしろかった。

ハンコック
それなりにおもしろかった。いやまあ、こんなものではないかと思います。

ダークナイト
なにかこう、映画三本くらいのネタを詰めたような濃い映画。
ペンが消える手品シーンのジョーカーがお茶目。お薦め。みるべし。

闇の子供たち
作品のテーマと監督自身のテーマがきちんとある映画。悲惨でグロイ現実をぐいぐいと押し込んで来るので、非常に重いです。
個人的に気になったのは、ラストの分かりにくい描写。はたしてあれで観客に伝わっているのだろうか? それともわざと分かり難くしているのか? だとしたらなぜ? と変なところに目が行ってしまった。

映画の日2008年08月01日

今回はめずらしくアクションばかり。
ポニョとかをあえて見ない選択。

スターシップ・トゥルーパーズ3
 バカさ加減が秀逸な戦争アクション。ついにパワードスーツが登場するわけだけど、日本の文庫に描かれたデザインの方がぜんぜんカッコイイと思う。
 戦争の危うさを茶化して反戦映画としていますが、中身は好戦的。
 ホラーとかアクションとか好きな人は見ても損はない。
 
インクレディブル・ハルク
 入り組んだインドの町中を逃げ回るノートンが印象的。
 どうでもいいけど、この手の実写ヒーロー物ではめずらしく、必殺技の名前を叫んだのが、ちょっとびっくり。
 とりあえずお勧め。次回作にも期待。

カンフー・パンダ
 どうでもいいけど、短期間でなぜそこまで強くなれたのか、いまひとつ理由づけが弱い。
 でも、おもしろかった。いろんな方にお勧めします。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
 イギリスの田舎町を舞台にしたポリスコメディ。秀作です。前作のゾンビ物もおもしろかった。映画好きとイギリス好きはみるべし。

民宿チャーチの熱い夜62008年07月19日

 知人が出ている劇を見にゆく。たいへんおもしろかった。
 今まで見た劇の中では、一番か二番のおもしろさだと思う。
 沖縄へ行きたくなった。
 なにかと疲れている方は、ぜひ、見るべし。 様々な社会問題を考えさせられながも、ふるさとへ帰ったような癒しと温かさ、そして明日への活力を得られることでしょう。 

 新宿 タイニイアリスで21日まで。チケットまだ少し残っているらしい。 
 お問い合わせ
 03-3762-2578(デッドストックユニオン)
 http://dsu.lovepop.jp/

映画の日の映画2008年07月01日

『西の魔女が死んだ』
 無理なく自然に泣ける映画。主人公が帰ることを決意したあたりから、年配の女性たちがぐずぐずと泣きだす。そして、奇麗なラスト。東の魔女がどう成長してゆくのかが気になります。女性にお勧め。
『ザ・マジックアワー』
 おもしろかった。佐藤浩市のはじけた演技と柳澤慎一のガンさばきを堪能。テーブルの上を広がる醤油のやりすぎな演出も楽しい。次の作品も期待して待ちたい。
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
 つまらなくはない。それなりに楽しい。でも、インディはもっと楽しい映画だったはずだ。何年も待つた言えるほどのシナリオではない。反面教師として、改良点を考えてみると、とても参考になる。
『アフタースクール』
 おもしろかった。まったく穴が無いわけではないが、よくねられたシナリオ。残念なのは、一人の視点で感情移入を持続してゆけないところ。ストーリー上、仕方のないことだが、名作「スティング」はその点もクリアしていたので不可能ではないはず。

映画の日2008年05月01日

「ネクスト」
 ちまたの評判があまりよくなかったので見ないつもりだったが、目的としていた映画が混んでいたので、来月にパスして、こちらを見る。PKディックの「ゴールデンマン」の映画化。ラスト以外は、とてもおもしろかった。冒頭でおよその展開を予知(主人公ではなく私が)しました。ほぼその通りに進んで、ラスト手前のところも想定内。さてこれから、ああなるか、こうなるかして、こんなふうになるのだろうなー、と思っていたら、いきなり切られた。なんか、フィルムが切れて終わったような後味の悪さ。
「スパイダーウィックの謎」
 おもしろかった。強くは勧めないけど、見ておいて損はない。
「クローバーフィールド」
 うーん、微妙かな。この設定なら、映画館よりDVDとかで見た方が良いような気がします。
「お姉チャンバラ」
 なんでこれ、見ようと思ったんだろ? 魔が刺しました。眠くならなかったし、アクションもCGもがんばってた。そんなに悪くはないんだけど....。

月の砂を噛む女2008年04月19日

中野で劇を見る。
「月の砂を噛む女」
 2085年、東京都の造った月面基地を舞台に繰り広げられる「プラネテス」系のリアルパニックSF。
 劇がはじまる前に、月面基地の構内図などがくばられ、SF設定が詳細かつリアルに作り込まれているのがよくわかる。
 個人的にはたいへんおもしろかった。
 ただ、人によっては、何がおこっているのか内容を把握しきれないかもしれない。一般には馴染みの薄い科学用語が早口で使われ、現在と過去がわかりやすい形で頻繁に前後する。でも、そんなところが個人的にはよかったりする。