読書日記(1)2009年05月03日

 作者および作品名は伏せます。わかったとしても、絶対に書き込まないでください。日付は読み終わった日。

4/18
 ハードカバー。読むのがつらかった。眼がすべって、気がつくと文字をおいながら、まったく別のことを考えてしまっていたりする。
 本格推理小説における究極のミスリードは、読者に読む気を失わせることではないかと思ったほどである。
 文章が軽いのは構わないが、登場人物たちが駒のように扱われており、感情移入できなかった。トリックがメインの小説と言われればそれまでだが、そのトリックも、こうじゃないのか? と思ったその通りで驚きも目新しさもない。返り血があるはずなのに無視されてるし、犯人の動機も疑問が多く納得できない。ゆいいつおもしろかったのは、探偵が皆を集めて推理を披露するシーン。なにかこう、全体的に生き生きと書かれていた。
 いずれにしろ、著名な推理作家の劣化コピーとしか思えない。
 
4/23
 文庫上下巻。濃厚な描写を延々と重ね、ひたすら読者を滅入らせる高レベルなヘビー小説。読みやすいとは言い難いが、内面に深く切り込んでいるので、飽きない。ただ、古典文学のようにストーリーがほとんどないので、個人的には好みではない。勉強にはなった。
 
4/29
 弁当箱のような分厚い文庫。
 ふたを開けた時、嫌な匂いがして、不安になるが、すぐに匂いはなくなった。しかるに、食べても食べても、ごはんだけで、おかずがほとんどない。薄味の塩昆布が少し出て来たくらいで、まずくはないけど、飽きる。最終的においしいおかずが出て来そうな感じはあるのだけれど……。
 四分の一ほど読んだところで、とりあえず一時中断。出先で読むにも重すぎる。他の読んでから、再開することにする。

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